実用化

新技術開発センター設置のご紹介: シニアライフ技術開発センター 
センター長 礒田 隆聡
(国際環境工学部 環境生命工学科 教授)
北九州市では高齢者の増加や、近年の感染症の蔓延で、病院のベッド数や医療従事者の不足が深刻な問題となっています。このため自宅での介助や在宅医療の充実が急務です。しかし病院で行われる臨床検査や口腔検査、食事の衛生管理などを、介助の現場で行うことは設備や技術の面から困難です。そこでこれらの生物検査を、「いつでも」「どこでも」「誰でも」測定できる携帯型センサの実用化が、高度在宅医療を支える鍵となっています。[図1]シニアライフ技術開発センターは、このような社会問題を工学技術によって早急に解決するために新設されました。

【図1】シニアライフ技術開発センター概要 20.7.29.png

【図2】シニアライフ技術開発センター体制 20.7.29.png
国際環境工学部では情報技術やバイオテクノロジーの先端研究から、これを具現化するモノづくりや、さらに社会問題を理工学的に解明して政策提案を行う社会工学まで、幅広い専門の教員が活躍しています。当センターでは分野を横断した知識や技術の融合で、一丸となって簡易診断技術の開発と社会実装に取り組みます。
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【図3】シニアライフ技術開発センター展開例 20.7.29.png
例えば検査対象の中で食中毒検査については、食品を24時間培養してから菌数を数える方法が現状です。当センターではこれまでに、スマートフォンで測定ができるセンサ端末器を開発しています。[3] 開発の第1段階では、この技術を大腸菌センサへ転用して、食品業界での実用化を目指します。次のフェーズでは微生物やウィルスなどの感染症の簡易診断に取り組みます。
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【携帯型センサの開発】
【量産センサチップの製造販売】
【食品衛生試験】
【生物由来化粧品添加物の製造販売】